1999.1.28 作成
今回の旅行先は千葉の外房、九十九里の最南部の上総一ノ宮です。
車では千葉東金道路から九十九里有料道路(波乗り道路)経由で行くと1時間ちょっとで行けます。
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波乗り道路はずっと九十九里浜を左に見て走れます。 九十九里道路の終点近くの一宮休憩所で昼食をとりました。 |
休憩所の前の浜は、九十九里浜の最南部、一宮川の河口です。 |
一宮の宿の場所を確認した後、その先の御宿(おんじゅく)へ行ってみました。
ここには「月の沙漠の像」があります。
童謡の名曲「月の沙漠」は1923年に、青年詩人加藤まさを氏によってこの御宿でつくられたといいます。
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月の沙漠像は1969年7月に建てられたそうです。 |
午後の陽光が海に映ってきれいでした。 |
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2匹のらくだには王子様とお姫様が乗っています。 |
「月」の部分は詩碑になっています。リゾートマンションが映っています。 |
「月」は黒御影石(はんれい岩)でできていました。
白くて半透明のカルシウムが多い斜長石(灰長石)と、黒くて短柱状の輝石が等粒状組織をなしています。
勝浦海中公園
御宿町のさらに南にある、勝浦市の鵜原駅の近くに海中公園があります。
そこには左の海中展望塔をはじめ、海の資料館(ビジターセンター)や博物館があります。
最近建った県立中央博物館の分館は、残念ながら閉まっていました。
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入り口で観覧料930円を払って階段を降りていくとこんな看板が。 |
高さ24mの塔の最下部は海底。海面下8mです。 |
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海底付近にボラの大群がいました。 |
メジナの大群もいます。エサとともに波にゆられていました。 |
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カワハギが窓の外に近づいてきました。 |
なぜかえりの指とたわむれています。5分以上も遊んでいました。 |
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海中展望塔の入り口近くにあるがけに地層が見えました。凝灰質(火山灰まじり)の砂岩・泥岩の互層(交互に重なっている地層)です。 |
泥岩には泥でできたレキが見られます。これを偽レキといいます。 |
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スコリアは火山噴出物で、穴だらけで軽くて黒い粒です。白くて穴だらけのは軽石といいます。 |
この石はちょうど泥岩とスコリアの境界部がけずりとられたものです。スコリアの粒が境界部では小さくなっているのがわかります。 |
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付近のガケには小さな断層が見られます。左右に2組、X字型にはいっていますね。 |
白い火山灰層をたどると、画面右上のブロックがずりおちた正断層と判断できます。 |
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この付近では砂岩と泥岩がくりかえし堆積しています。これは海底の斜面に堆積した砂や泥が時々なだれ(海底乱泥流)を起こして、その後に堆積してできたと思われます。 |
1回の乱泥流が砂岩と泥岩をつくります。もう一度起きるとその上に砂岩と泥岩をつくるのです。このような岩石をタービダイトといいます。 |
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松濤軒は一宮の駅から歩いて2分。和風ですが鉄筋コンクリートづくりで清潔な感じの宿でした。 |
部屋も和風で比較的きれいでした。料理は、夜は年越しそば、朝はお雑煮をはじめ食べきれないほど出ました。 |
一宮から富士山、身延山、七面山、出雲大社へ至る線は「御来光の道」と呼ばれるそうです。
この一宮で初日の出を見るのはとても意味のあることだと思えてきました。
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夜中に花火があがったり、浜では篝火をたいたりしてましたが、なんとか寝て、5時半に起きて浜辺へ行きました。写ってませんが水星も見えました。 |
撮影風景です。カメラ3台(私2台、息子1台)で撮影しました。 |
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6時55分、雲の上から今年最初の太陽がのぼってくると、歓声があがりました。 |
初日の出をバックに記念写真。今年も1年、無事にすごせますように。 |