入院日記のページ


2001.12.16 作成

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12/10(月) 再手術?

 *今日から片足に体重の2分の1をかけてよいことになった。

  とりあえず今日明日は電動で起きあがるベッドにくくりつけられて立つことになった。

  75度まで起きあがった状態で10分間立った。体重計は片足25kgを指していた。

  ちょっと右足のかかとがピリピリしたがたいしたことはなかった。

 *午後、講堂で「ひとあし早いクリスマスふれあいコンサート」があったので見に行った。

  車椅子なのでちょっと早めに行ったら誰もいなくて、Fさんと並んで一番前に陣取った。

  新日本フィルハーモニー交響楽団のメンバーの渡辺泰さん(フルート)と今村尚子さん(ピアノ)による演奏だった。

  渡辺さんはこの夏の映画「千と千尋の神隠し」のテーマを演奏されたとのこと。そういえば映画を見たとききれいなフルートだった。

  コンサートはクラシックから歌謡曲までいろいろ演奏してくださった。「白い恋人たち」は感動的に美しい曲だった。

  また、「川の流れに」を演奏したときは、僕のとなりの車椅子の女性が思わず一緒に口をあけていた。

  それをみた司会者がなんとマイクを持ってきて彼女の声を拾おうとした。粋なことをしたものだ。でも残念ながら彼女は声がでなかった。

  彼女は感動したのだろう、涙を流しながら歌詞をたどっていた。それを見ていて僕ももらい泣きしてしまった。

 *13階の看護婦さんたちが望遠鏡を見たいということなので、望遠鏡を持って13階に行った。

  U田さん、M山さん、O桐さんに見せた。やはり大騒ぎしていた。

  その帰り、7階にもどったところで看護婦のA沼さんに見つかって「まだ持って帰ってなかったの?!」と怒られた。

  もう持って帰ってもらうことにしよう。

 *理科のS藤先生とPTA副会長のSさんがいらっしゃった。S先生は未来科学館の機関誌を持ってきてくれた。なかなか興味深かった。

 * I 先生が来て、木曜に採血とX線検査をすると告げられた。そのX線画像でもしまた開いてたら再手術だと言われた。

  もう一度腹を開いてプレートを2枚にしてガッチリと固定しなおすということだった。ちょっとショックだった。

  せっかくここまできたのにもう一度振り出しに戻ってしまうということだから・・・。

  

12/11(火) 当直の部長先生

 *あきらくんが久々に来てくれた。しし座流星群を御嶽山で見たそうで、あまりすごかったので、僕が気の毒で来にくかったのだそうだ。

  ピーク時はどこを見ても流星だらけだったそうだ。やはり見晴らしのいい暗い空で見たかったなぁ。

 *部長のH辺先生が当直だったようで、夜、心配して来ていただいた。

  やはり僕の痛みは手術部位ではなく、筋肉がいたんでいて、それをリハビリで動かしたので痛みがでているのだろうとのこと。

  再手術にはならないだろうということだった。安心した。

  

12/12(水) 再び立つ

 * I 先生が来た。転院予定の病院から電話が来て、年内に転院するつもりがあるのかないのか聞かれたという。

  今日中に返事をしないといけないので、急遽X線検査を今日やることになった。

  問題がなければ入院するという返事をしたいとのこと。逆に問題があれば転院せずに再手術になってしまう。

  検査はリハビリ直後にすることにした。

 *午後、リハビリで立つ訓練をした。前回はこの段階でおかしくなって安静状態になったので、緊張した。

  平行棒のところでつかまり立ちをし、左右のバランスをとりながらそーっと手を離して静かに立ってみた。

  やった! 再び立つことができた。

  今回は前の時よりも楽だし、どこも痛くない。多少は足の筋力がついてきたのかもしれない。

 *リハビリの後、運命のX線検査に行った。撮影して帰ってきたら、僕のHPを見てメールをくれたという小宮山さんがいらっしゃっていた。

  プリンと部長のH辺先生の3冊目の本を持ってきてくれ、本は貸してもらった。また宣伝しておこう。

   「救命センター当直日誌 −ドクターファイルU−」 浜辺祐一 著 集英社 1500円

 *小宮山さんと話していたら、再び I 先生に呼ばれた。運命のX線検査の結果が出たという。

  おそるおそるついていくと、X線フィルムを見せられ、「特に変化はなく、問題ないようなので転院すると返事したい」とのこと。

  急に目の前が明るくなった気がした。「わかりました。よろしくお願いします」と返事をした。

  


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