2001.9.26 作成
野球が終わってお茶を飲んだ後、スタンドに寄ってから首都高速に入って、加速したとたんに1台の車が見えた。
まわりに車もないし、すいていたのでてっきり走っているのだろうと思ったが、車は急接近してきた。
「あ!止まっている!」と思ったときにはもう手遅れだった。よけきれないのは明白だし、ハンドルをきると転倒の危険があった。
とにかく思い切り前ブレーキをかけて(後ろは転倒するのでほとんどかけてはいけない)減速した。
それでもだめなら飛ぶしかないと判断。直前の小雨もあり、結局止まりきれず、バイクは車に激突!
その瞬間、自分でも飛ぼうと思ってブレーキをはなしたが、そのためにバイクが前のめりになって僕を跳ね上げてくれた。
体は宙に舞い上がり、車を飛び越えたが、箱形の車の屋根の角に腰が接触し、屋根にヘルメットの顔の部分をぶつけた。
飛んでいる間、「これで自分は死ぬんだ」と思うと、いろんな想いが交錯した。
次の瞬間体は前に回り、視界にさかさになった車のフロント部分が見えた。ここまでは、スローモーションを見ているようだった。
あとは路面に着地し、2回ほど前回りしたあと横に2回まわって腹這いになって止まった。
野球でころがる練習をつんでいたためか、はたまた神のご加護か、奇跡的に手足は骨折していないし、意識もはっきりしている。
しかし、止まった直後に、下腹部を左右にひきさかれるような感覚と痛みが下から上へとはしり、
「ひょっとしたら内臓がやられたか・・・」と思った。
・・・つづく