入院日記のページ


2001.11.26 作成

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11/17(土) 観測の予行

 *昼前、主治医の I 先生がいらっしゃった。MRI検査の結果を見直していただけたようだった。

  やはり内股の筋肉組織が腫れているようで、左右の差はあまりないとのこと。右の方が痛いのだが・・・。

  とにかくもう一週間ようすをみるということだ。

 *OBの濱口君に電話して、見に出かけないことを伝えた。しかし、彼も僕を連れ出す気になっていたのでがっかりしたようだ。

  最後まで近くでもいいから行こうと誘ってくれた。ほんとにありがたかったが、残念ながら涙をのんで病院に留まることにした。

  I 看護婦は僕のためにベランダに出る許可を次席のAさんに交渉してくれたが、あえなく「だめです」と言われてしまった。

  屋上やベランダは非常時にしか使わないとのことだった。どうやら窓越しに見るしかなさそうだ。

 *昼過ぎ、英語のK山先生がいらっしゃった。関節炎を患ったり半月板損傷などの経験もおありなので、そんな話もしていただいた。

  なんだかんだで2時間も話し込んでしまったが、痛みも忘れ、気が紛れてよかった。

 *ひさびさに体重をはかったら、10月末のときから0.2kg減っていただけだった。みごとに維持している。

 *夜、実験助手のGさん、Kさんが来た。KさんはおかしとぬいぐるみつきのQOOを買ってきてくれた。うれしい。

 *夜中、しし座流星群の観測の予行をした。出窓にすわってどの範囲が見えるのかをチェック。

  東の空の、左右60度、高さ50度くらいが見えるようだった。1時から2時半までみていたが、1つも見えなかった。

  アッシャー博士の予想では明日が極大だが、本来の極大は今夜なので少しは期待したのにからぶりだった。

  

11/18(日) 流星雨

 *看護婦のK子さんに、「カツヤのHP見たよ。患者さんの気持ちがわかった気がする」と言われた。

  そういうふうにも役立っているのかと思うと、なんとなくうれしくなった。

 *午後、天文気象部の卒業生たちが6人も来てくれた。昨日OB会だったので、その流れだとのこと。

  卒業以来久々に会った者もいて、3時間あまりも楽しく過ごした。

  そうこうしているうち、国語のH本先生がいらっしゃった。なんと昨年卒業したT橋E輔くんの結婚式だったという。

  まだ20歳で学生なのに・・・。引出物のケーキをいただいた。

  さらにその同年の卒業生のO津くんが来た。大学は楽しいみたいだ。

 *流星観測に出かけられなくなったので、せめてもの慰みにと、出窓に置けるような望遠鏡を購入し、持ってきてもらった。

  この部屋の窓は東向きなので、夜は土星と木星が、明け方は金星が見られる。

  早速、イチカワさんと土星と木星を見て楽しんだ。

 *今夜はいよいよしし座流星群。看護婦さんたちも楽しみにしているようだ。

  A看護婦も僕のHPでチェックして友人と出かけるとのこと。たくさん見られるといいな。

  さて、その夜、出窓にビデオカメラを設置した。どうせ東京では明るい流星しか見えないのだから、それだったら写るだろうと。

  いくつか写ったらもうけものということで、だめもとで三脚にのせて準備した。ころんでもタダでは起きないぞ。

  ところが、その後不覚にも眠ってしまった。昨日の予行演習がいけなかったらしい。

  幸い、3時前に看護婦のM本さんとH松さんが起こしに来てくれた。やはり宣伝しておいたのがよかった。

  おかげで3時から2時間の間、中学生の頃から夢に見ていたしし座の流星雨を楽しむことができた。

  1時間撮影したビデオにも多くの流星が写っていた。(くわしくはそのうち観測のページに掲載します)

  

11/19(月) 金星

 *明け方金星を見た。そのまま日の出を迎え、明るくなっても望遠鏡で追いかけた。看護婦さんたちにも見せたらびっくりしていた。

  「意外と明るいのねぇ・・・」と。7時過ぎ、太陽がまぶしくなってもまだ見えていた。

 *ニュースで、北海道の足寄では時間あたり換算で5000個の流星が見えたとのこと。

  僕の観測でも、3時20分から30分までの10分間に27個を数えたので、空のせまさを考えて換算すると、2000個にはなる。

 *あちこちから流星に感動したとのメールが入った。こちらとしてはうれしい反面、ちょっぴり悔しい。

  特に、どうせ見えないだろうとカメラも持たずに山の中へ行って大流星雨に出会ったというOBのT内くんには許せないものを感じた。

  うらやましー。


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