入院日記のページ


2001.11.29 作成

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11/20(火) スト

 *今日の午前中、ストライキが予定されていた。リハビリ室は前日のうちからキャンセルされたそうだ。

  僕のリハビリは午後の予定だったので何も言われなかったけれど・・・。

  それにしても、病院でストしたら大変だろう。我々患者はいったいどうなるのだろう? そのために死ぬ人だっているかもしれない。

  看護婦さんに聞いてみたら、スト要員というのをつくって、その人だけがストをするのだそうで、業務は続けるとのこと。

  そりゃあそうだろう。安心した。でも結局要求が通ったようで、ストは中止された。よかったよかった。

  でも、リハビリ室は午前中はヒマになったので、午後の予定の人に来てもらったりしてたようだ。

 *痛みはだいぶとれた。昨日から痛み止めをやめてもがまんができる程度になったので、薬はやめてようすを見ている。

 *社会の A 先生がたずねてきた。今同じ学年を持っていることでもあり、心配して来てくれたようだ。

  おいしい果物をいただいた。ゆっくり3月まで休んでちゃんとなおしなさいと言ってくれたけど、そんなにかかるのかなぁ・・・。

 *体育の I 先生が来てくれた。先日の試合はピッチャーがいなくてボロボロだったとのこと。早く復帰して投げなきゃだめなのかな。

  早く投げられるようになりたいが、まだまだ遠い先のことなのか、もしかしたら永久に戻れないのかも・・・。

 *天文気象部OBの落くんが来てくれた。先日の流星群の観測に現役生について行ってくれたのだそうだ。

  前半夜は天気が悪く、4時頃から晴れて流星雨が見られたそうだが、彼は5時の電車で帰るためにろくに見られなかったのだとか。

  かわいそうというか、もったいないというか・・・。実は彼が来たときちょうどお風呂に入るところだったのでかなり待たせてしまった。

  つくづくタイミングが悪いというか、ついてないというか・・・。

 *夜、昨日に続いて看護婦さんたちに土星と木星を見せた。以下、その感想。

  (M本さん、土星を見て)え? これがそう? なんかそこに描いてあるみたい!

  (H松さん、土星を見て)わぁー、はじめて土星を見た。え? 肉眼でも見えるの? どこどこ? あ、ほんとだ!!

  (K子さん、木星を見て)一番大きいのが木星で、土星が二番目なんですよね。あ、だんだん思い出してきた。なつかしい・・・。

  

11/21(水) 今後の予定

 *安静状態も2週目にはいり、だいぶ楽になってきた。痛みも徐々にではあるが、減ってきている。まだ動くとかなり痛くはあるけれど。

  I 先生も痛みがあるうちはリハビリは上半身だけにしておきましょうと言ってくれた。

  ということで今週はあさってから休みになっちゃうので、来週もう1週間安静にしてようすを見ることになった。

  そうすると、早くて再来週から荷重を4分の1ずつかけていくのでそこから4週間かかることになる。年内に出られるのだろうか?

  

11/22(木) 引越

 *昼食前、婦長のSさんが来て、いきなり転病棟の話をされた。

  「3連休を前にして、ベッドを空けておきたいのでうつってください。一番元気そうだから・・・」

  「え? いつですか?」

  「今日の昼食後すぐにです」

  「そんなぁ、明日Aさんとも約束があるのに・・・」 などと反論にならないことを口走る僕だった。

  しまったぁ、もっと具合が悪いフリをしておくべきだったか!

  せっかく同室の方や看護婦さんたちとも仲良くやっていたのに・・・。

  担当看護婦のAさんに土星を見せる約束がはたせないのも残念だ。

  しばらくショックのために放心状態になり、昼食もろくにのどを通らなかった。

 *昼食後、ドタバタと引越をした。引っ越し先は13階のB病棟であった。

  着いてみると、みんなカーテンを開け放ち、3人とも車椅子に乗って談笑していた。ここならまた楽しそうだと安心した。

  7階では僕のいた部屋だけがカーテンを開けていたが、この階では重病人がいないせいか、閉めている部屋はないようだった。

  3人のうち、NさんとKさんが脳梗塞で右半身不随になりリハビリ中、Mさんがバイク事故で左足を骨折したらしい。

 *片づけが終わって落ち着いたらまた7階のことを思い出し、放心状態になった。

  そこへタイミングよくK田先生とGさんがあいついで来てくれて、元気づけてくれた。

  そういえばこの前、退院してよくなってK田さんとキャッチボールする夢をみたなぁ。

  


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