入院日記のページ


2001.12.4 作成

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11/27(火) 木星の木目

 *退職された国語のY村先生がいちごを持っていらっしゃった。あいかわらずお元気そうで、ご活躍されている。

 *夕方、理科のO山先生とA山先生があいついでいらっしゃった。久々に学校の話をひとしきりした。

  僕が休んでいる間、実にいろいろかわりにやってもらっていて申し訳ない。退院したら恩返しをしないと・・・。

 *夜、7階に望遠鏡を持っていってもとの部屋の人たちと月と木星と土星を見た。FさんとSさんは動けないので見られなかった。

  看護婦のKわ崎さんにも、約束通り無事に見せることができた。

  「木星って木目のような縞があるから木星なのね?」とつぶやいてたけど、残念ながらそうじゃないんだよなぁ。

  また、看護婦のS村さんは、「消灯後に何やってるんですか」と注意しながら見ていった。

  

11/28(水) 見切れるぅ

 *卒業生のお母さん方が2人+3人と2組あいついでいらっしゃった。おいしいくだものやプリンをいただいた。

  ふとりそう・・・。

 *まちがって痛み止めが処方されてきた。もうだいぶ痛みはひいてきて痛み止めは必要ないので返却した。

  10段階評価で言うと、じっとしていれば2、動くと3か4くらいだ。

 *夜、また7階に望遠鏡を持っていった。看護婦のA沼さんとH田さんに見せたら大騒ぎになった。

  H田さん月を見て「わっ、デカ! はみだしてるよ・・・あ、うさぎがいる!」

  自称、病院の天文部部長のAさんは、すぐに使いこなして、リモコンを持って木星を自力で入れて追いかけた。

  土星を入れてH田さんにかわったら、土星が視野から逃げていくらしく、「あー、あー、見切れる、見切れるぅ!」。

  と意味不明の日本語を連発していた。彼女はカエルのグッズにはまっているのでカエル語かもしれない(?!)。

  あと今日は、望遠鏡につけるとテレビに画像を映すことのできる部品を装着し、同室のみんなとTVで見た。

  動けないFさんとSさんも見ることができ、満足していた。よかった、よかった。

 *もと同室の方々が、また来るなら置いていっていいというので、望遠鏡を置いたまま7階の部屋を出たら、H田さんいわく、

  「あら、いただけるのぉ? 悪いわねぇ、こんな高価なものを・・・」 そうとう脳天気だ。

 

11/29(木) 大目玉

 *朝、担当看護婦に「7階から呼び出しが来ています」と言われた。

  なんだろうと思って行ってみると、看護婦の I さんとAさんに二人がかりで怒られた。

  「こんな高価なものを置いていってもらっては困る。なくなったら刑事事件になるところだった!」

  「そもそもこんなものを持って来ちゃだめでしょう!」

  「消灯後もいたりして・・・上の看護婦は知ってるの?」

  「あとから入院してきた知らない人もいるんだから迷惑です!」

  上の消灯時間は7階より1時間遅いんだとか、あとから入院したNくんも一緒に見ていたんだとか、

  I さんには最初に見せてあげたのにとか、・・・いろいろ思ったけど、素直に「はい、はい・・・」とうなずいた。

  特に、僕が車椅子に乗っているので、頭の上から見下ろして怒られてるので迫力がある。

  たぶん生徒たちも怒られてるときはこういう心境なのだろうな、と思った。

 *今朝のX線検査と採血の結果、骨には変化なし、炎症反応はさらに減っているがなくなってはいなかった。

  痛みの方もだいぶ減っているということで、いよいよ来週から足の方のリハビリも再開し、荷重をかけることになった。

 

11/30(金) 風呂当番

 *朝食に温野菜が出た。フレンチドレッシングのパックがついていたのでかけたら、もともと味がついていたようで、ひどい味になった。

  ドレッシングは必要なかったのに・・・この前つけ忘れたおわびだろうか?

 *イチカワさんがリハビリ病院に転院していった。先に行ってようすを報告してくれるかも?

 *今日はお風呂の日。こちらでは週2回はいれる。

  7階より入る人数も多いので、風呂の担当になるとその日は他の仕事はしないらしい。

  だから7階とはちがって、風呂当番の人はぬれてもいいように青い作業服に身をつつんでいる。

  今日はT畑さんが担当になったが、彼女は週3回来る風呂当番専門のパートさんであるらしい。

  どうりでT畑さんはいつも青い作業服にゴムぞうりでうろうろしていると思った。

 


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