入院日記のページ


2001.10.14 作成

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10/8(月) 首飾り

 *体温が心配だったので、息子に体温計を持ってきてもらった。

  昨日やったパズルを息子にやらせてみたら、僕より短い時間でつくってしまった。くやしい・・・。

 *今日の消毒は、後輩で医長の清田くんが来てやってくれた。

  看護婦さんたちと一緒に来たためか、よそよそしく、すまし顔で仕事に徹してまじめにやっていた。

 *先日から、太ももの筋肉がひきつれているので、湿布をはってもらっている。

  看護婦のM本さんは、冷蔵庫でキンキンに冷やした湿布をもってきて、実にうれしそうにはってくれる。

  「はい、いきますよぉ・・・はい!いまのは練習ね」と一度つめたい思いをさせて、「はい!本番」・・・という具合だ。

 *元教務の須永さんが夫のケンちゃんと来てくれた。すぐ近くに住んでいる。

  おみやげは本格的なプリンだった。

  さすがにとなりに2年もすわっていたこともあり、好物はよく知っている。

  さらに、昨日運動会だったそうで、未就園児のための賞品のあまりもくれた。

  金魚の首飾りにキャンディーがついたものだ。なんだかはずかしい・・・。

 

 *岡田さん、小坂さん、尾岸くんが花と和菓子・葛きりをもって来てくれた。

  葛きりは本格的なもので、ところてん式に押し出すものだった。おいしかった。

 

10/9(火) 車椅子

 *やっと熱もさがってきて、今朝、点滴が終了して、針を抜いた。すっきりした。

  これからは抗生物質は飲み薬に変更となる。

 *おやめになった吉村先生が、ケーキを持っていらっしゃった。

  なんでも、この近くで火曜日にカルチャーセンターの講師をなさっているんだとか。

  まだ笑うとおなかが少しいたいのに、ひとしきり笑わせてもらった。

 *初めて車椅子に乗った。ただし、看護婦さん6人がかりで持ち上げてもらっての乗り降り。

  ベッドに乗って見ていた廊下の景色とは全然違って見えた。

  そのままシャンプーと足洗いをしに浴室へ行った。

  わずか1時間ちょっとであったが、新鮮な体験だった。

 

10/10(水) 1年生

 *今日から膀胱洗浄が始まった。膀胱カテーテルから消毒薬のイソジンを逆に流し込む。

  これで尿の浮遊物がなくなってくれれば、あとは管をぬくことができる。

  まだ初日なので、浮遊物はへらなかった。

 *今日は初めて自力で車椅子に乗った。手だけで体をささえて、ずらして行って乗るのである。

  ふつうはすぐにはできないのだそうだ。関西系のベテラン看護婦Oさんとのやりとり・・・。

  「今日初めて乗るん? そら無理だわ」「え?体を手で支えるくらい、簡単なもんですよ」

  「それがね、弱っとるもんだから・・・自分がどれだけ非力になってるか思い知ったらええわ」

  「そんなことないですよ。見ててくださいね。よいしょ!っと」

  「あら、ほんまや。さすがやねぇ・・・」

  Oさん、目が点になっていた。

 *学生時代からの友人の山根君と鈴木康之くんが来てくれた。二人とも遠いところからわざわざ来てくれた。

  メールではやりとりしてるが、ひさびさに会って談笑した。車椅子に乗って談話室で話すことができたのでよかった。

 *小鮒先生が1年7組の生徒を4人(岡本・荻原・鈴木・水崎)連れてきてくれた。

  みんなでお金を出し合って豪華な花を買って、寄せ書きも書いてきてくれた。

  「死ぬな!カツヤ」とか、「先生の授業は楽しかったです」とか、いろいろ書いてあった。

  過去形で書いてほしくはないよなぁ・・・。

 

 ・・・つづく


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