2001.9.27 作成
救急車の中でも受け答えはしっかりとできた。高速警察隊も到着し、そちらとのやりとりと手当が並行して行われた。
救急車はすぐそばのB病院に向かった。高速なので先へ走ってからUターンしてきたのだが反対車線は見物渋滞ができているようだった。
病院に到着するとすぐに処置が始まった。点滴やら酸素やら・・・。
胃に栄養を送る管を鼻から通そうとしたら、嘔吐反射が起きて下腹部に激痛がはしった。自分でとってしまった。
「やめて」といっても、なおやろうとするので、一人の医者が「そんなに痛いのなら、やめよう」と言ってくれた。
そのあと全身のX線検査とCTをとった。「はい、息を止めてー」だんだん息苦しくなる。
それよりも服を切ってしまったので、素っ裸で寒気がしてブルブル震えているんだが、それはいいのかな?
検査の結果、骨盤の骨折と判明。それによって恥骨結合が離解しているとのこと。引き裂かれる感覚はこれだった。
緊急で手術となった。まず、左右の腰の骨(腸骨)に3本ずつ金属製のピンをねじ込み、端を体外に出しておく。
で、おなかの上にフレームを組んでピンを固定し、締め上げるのだという。フレームは2ヶ月くらいつけっぱなし。
これを創外固定といい、この器械はホフマン創外固定器というのだそうだ。
手術は深夜まで2時間半に及んだ。局所麻酔だったので医師と会話しながらのオペだったため、何をやってるかはよくわかった。
「はい、じゃいまから切開しまーす」とか「ちょっとこれから痛くなるよ」とか。
骨膜を切るときだけは麻酔が効いてないため激痛がはしった。全部で6回・・・苦しんだ。
なんとか手術を終えたとき、時計は1時半だった。これによって恥骨の離解は5cmあったのが1cmまで縮んだ。
・・・つづく。