関西旅行のページ2


1998.5.19 作成

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去る4月29日に淡路島に修学旅行の下見にいってきました。
以下にそのときのようすをレポートします。

明石海峡大橋

明石海峡大橋

4月5日に開通したばかりの橋を渡りました。全長3911m、中央支間長1990m(世界一)、支柱の高さ283m、橋梁の高さは96m。

直径1.2mのケーブルは5mmのピアノ線37000本を束ねたものだそうです。

江崎燈台

江崎燈台

江崎燈台は淡路島最北部の丘の上に建っています。神戸開港の1867年(慶応3年)に建てられました。

石造りとしては日本で3番目に古いそうです。震災で被害をうけて修復されました。左が被害時、右が修復後です。

ホテルより 燈台公園

江崎燈台公園は、江崎燈台の下の公園です。写真の燈台らしきものはモニュメントです。震災時にはここに断層がはしり、被害をうけました。

左はありさんが震災の3ヶ月後(95.4.29)にいったときのもの。道路がずれていて車がぶつかりそうですね。

右がその3年後(98.4.29)の私のとったもの。左のコンクリートが一部新しくなっています。橋のようすがちがうのも注目してください。

ありさん燈台公園 燈台公園

燈台公園に断層がはしり、タイル張りの部分が被害にあいました。

左はありさんが撮った修復中の写真で、右は今回の修復後の写真です。

石段のずれ

燈台へのぼる階段の途中を断層が横切っていて、ところどころでずれています。

赤いコンクリートでうめられた部分は亀裂がはいったところです。向こう側が右に1.2mずれています。

野島断層

野島断層

野島断層は阪神淡路大震災のときに活動した地震断層で、淡路島北部を北東から南西にはしっています。

左の写真は航空写真で、右の方に白い塀の河野邸があります。左が北です。

河野邸左 河野邸右

河野邸付近では60cmほど南東側(写真左側)が高くなり、水平方向では1.3m右にずれました。

写真の塀の左半分が向こう側にずれながら高くなっているのがわかります。立体写真です。

震度図

この断層に沿った地域では震度7の激震におそわれ、多くの家屋が倒壊しました。左図の赤い色の部分です。

関東大震災でも東京の震度は6で、歴史上はじめての震度7の適用となりました。

活断層

野島断層は阪神地域にある活断層のひとつで、1000〜2000年程度に一回ぐらいの割合で活動しているようです。

この図は活断層をまとめたものです。震災の原因となった、淡路島の野島断層から神戸の六甲断層系への赤い線が見えます。

あなたの家は大丈夫ですか?

六甲山

六甲山もこのような断層活動によってできた山で、花崗岩が断層で持ち上げられてきたものです。

200万年前まではゆるやかな地形でしたが、その後断層によって隆起してきました。

野島断層保存館

断層保存館

断層保存館では、野島断層のうち、白い塀の河野邸の横から道路までの140m部分に屋根をかけて保存してあります。

この4月2日にできたばかりです。これから断層科学館も併設に向けて工事するそうです。

道路左 道路右

保存館にはいるとすぐ道路がずれたところが見えます。アスファルトがひびわれたようすがわかります。

赤い印は断層がはしっているところです。向こうの方に左が高くなった低断層崖が見えます。そのすぐ右に副断層もわかります。立体写真です。

排水溝

道路脇の排水溝が断層のずれによって破壊されています。

よく見ると右側が手前にずれているのがわかります。

低断層崖

45cmの高さのくいちがい(低断層崖)がつづいています。

向こう側(南東側)があがっています。

生け垣左 生け垣右

生け垣がずれています。向こう側が右にずれているのがわかります。

これも立体写真です。

畦のずれ左 畦のずれ右

まっすぐにつながっていたはずの畦がずれています。

向こう側が右にずれているので右横ずれ断層であることがわかります。

断層 断層と河野邸

断層保存館の一番河野邸に近いところは掘り下げられていて断面を観察できます。

この写真は河野邸(南西)に向かって撮っています。左側(南東側)が上がった70度傾斜の逆断層であることがわかります。

断層

振り返ると反対側の断面も観察できます。床も透明になっていて、液状化現象のあとも観察できます。

この断面にも断層部分の左側のすきまに下からあがってきて左へ流れた砂が見られます。

大鳴門橋

大鳴門橋左 大鳴門橋右

四国の徳島県と淡路島の間に、1985年に開通した全長1629mのつり橋です。下にうずしおが見えます。

残念ながらこのときは、右(瀬戸内海)から左(太平洋)への潮流だったのでうずが左側にできていました。左に白いすじができています。

大鳴門橋記念館

記念館

大鳴門橋からすぐのところにあるこの記念館には、うすしお科学館と淡路人形浄瑠璃館があります(別料金でそれぞれ500円/1260円)。

うずしお科学館では、フルカラー3D立体映像の映画をやっていました。

うずしお

1.3kmの幅しかない鳴門海峡を流れる潮流がつくりだすうずしおは、流れの速いところ(写真中央部)の両側にできます。流れは約6時間ごとに逆向きになります。

流れの右側には右回りの、左側には左回りのうずができます。うずの最大直径は20mにも達します。

衛星うずしお 衛星うずしお拡大

海峡の北側の瀬戸内海と南側の紀伊水道の水位差は最大1.5mにも達するので、潮流の速度は時速15kmにもなります。

春や秋の大潮の時には時速20kmにも達するそうです(世界3位)。衛星から見ると北に流れた潮の流れがはっきり見えます。

大阪湾フェリー

フェリー 関空

淡路島の中ほどにある津名港と大阪の泉佐野港を1時間半でむすぶ船です。

前に来たときは淡路島の洲本と和歌山をむすんでいましたが、変わったようです。途中右側に関空が見えました。

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