2000.11.21 作成
山梨県の塩山の近くに、水晶を拾いに行きました。
朝7時に出発し、11時頃到着しました。駐車場で持ち物を準備していざ出陣!
メンバーは、近藤君とその友人の大堀夫妻、息子の裕貴(写っていない)です。
道から沢までおりるのですが、斜面がとてもきつくなっています。
道とは呼べないようなところを必死に降りていきます。
沢までおりました。近藤君が説明します。
「あの崖には昔水晶がたくさんでていたようですが、もうとりつくしたみたいです。」
今回は鉱山跡にはいって水晶をとります。廃鉱になっていて今は使われていません。
中は真っ暗です。
さぁ、入ろう
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身じたくをととのえます。両手が自由になるヘッドランプは必需品です。
シャベルやスコップ、ざるも用意します。拾った水晶はざるにいれて持ち出します。
用意できたらいよいよ入ります。姿勢を低くしてはいらないと頭や背中がぶつかります。
奥へ行くと真っ暗です。
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天井からしたたった石灰分を含んだ水がつららを作っています。鍾乳石といいます(左写真)。
下からのびてくるものは石筍(せきじゅん)といい、つながってしまったものは石柱(せきちゅう)といいます(右写真)。
水晶発見
「あっ、水晶だ!」
天井からさかさまにはえていました。あちこちの穴(晶洞)の中にも六角柱状の水晶がびっしりはえたのが見られました。でもこれをとるのは大変ですし、あまり透明な水晶ではありません。
「あった!」近藤君が水晶を見つけました。暗くてわからないので、あやしいものは片っ端からざるに入れて外へ持ち出します。
これは赤外線画像です。かえってランプがじゃまになるくらい高感度ですね。
坑道の床を掘った方が、きれいなもがたくさん見つかります。
ひろきが掘って、たくさん見つかるところを発見しました。
外で見てみよう
水晶は泥まみれになっているので、ざるに入れたまま沢の流れで洗います。
さあ、どんなのがとれてるかな?
おぉっ!!これはすごい。みごとな六角柱状結晶です。
けっこうざくざくとれました。
ほかにも黄鉄鉱と思われる鉱石などがとれました。
坑道の奥の方にころがっていました。
千貫岩
帰る途中、「千貫岩」がありました(画面中央の細長い岩)。
昔の火山の火口の下にあったマグマの通り道(火道という)にあがってきたマグマが固まったものと考えられます。
現在は火口のまわりが崩れてしまってこのように露出しているのだと思われます。
「千貫岩」の下に立ってみると、その高さに圧倒されます。
高さは45m、幅は27mあります。車もちっぽけに見えますね。
近寄ってみると柱状節理があり、たてに割れていて柱のようになっています。
落ちている岩石を拾って割ってみたところ、どうやら「石英安山岩」(デイサイト)でした。
黒くて細長い「角閃石」、白くて丸っこい「長石」、透明な「石英」が結晶(斑晶)として見られました。
温泉
帰る途中、「皷川温泉」があったので寄りました。
入浴料3時間で500円です(中学生300円)。町民は安くなっていました。
とてもいいお湯で露天風呂や休憩所もあり、いいところでした。一同満足! いい気分で帰ってきました。
温泉の駐車場のテントで農産物を売ってました。
おみやげに手作りの巨峰ジャムを買いました(400円)。
家でヨーグルトに入れて食べたらツブツブ感もあって、とてもおいしかったです。