1等星:1個=ポルックス
4月7日午後7時半の西の空のようすです。
ふたご座は星占いでおなじみの黄道12星座のひとつですから、太陽や月・惑星もときどき通ります。
先月見たオリオン座が見えたら、その上を探すと明るい星が2つ見えます。
これがふたご座のα星カストルとβ星ポルックスです。晩秋の夕方には東の空に、春の夕方には西の空に低く見えます。
空の暗いところへ行くと、2つの明るい星からオリオン座方向へ星の列が2本見え、ふたごの姿がわかります。
ふたご座の兄カストルの足もとには、散開星団M35という大型の星団であるM天体があります。
M35は、星がぎっしりつまった三角おにぎりのような星の集団です。
2800光年の距離にある散開星団です。
星数は200程度で、年齢は1億1000万年です。
輝く春の陽を浴びる、ロータス川のほとり。美しい人妻レダがいました。
「我は、大神ゼウス!あの美しいレダを、我が物にしよう!」
そして10ヶ月後…。「おお、レダよ、よくぞ、立派な息子達を産んでくれた」
「可愛い双子です。名前は、カストルと、ポリュウデウケス」
ふたりはそっくりでしたが、カストルが人間の子なのに、ポリュウデウケスは神の子で、死なない体を持っていました。
「ポリュウ、今日はアルカディアに、牛を捕まえに行こう」
「うん、カストル、いっぱい捕まえようね。いとこの双子も連れて行こうよ」
4人は、大量の牛を捕まえることができましたが、分けるときに、いとこの双子が言いました。
「1頭の牛を4つに分けて、早食い競争だ。自分の分を早く食べ終わった2人が、牛を二等分して持って帰る」
いとこの双子の早いこと、早いこと。あっという間にたいらげてしまいました。
「じゃあ、オレ達2人が勝ったから、牛を全部貰っていくよ」
「ずるいよ!一緒に取ったんだから山分けだろ!」「よーし、牛を取り戻してやろう。ポリュウ、先回りだ!」
ふたりは先回りして、樫の木の穴で、いとこが牛達と到着するのを待ちました。
「やや、あそこの木の穴に、ふたりが隠れている。」
「じゃ、剣で一突きだ!エイッ!!」
「ああ〜〜!うう!」「あっ、カストル!しっかりして!」
「ええいっ、ポリュウも一突きだ!」「あれ?何故ポリュウは死なない?」
騒ぎに気づいたゼウスは、激怒しました。
「ああ!カストル!よくも、我が子を殺したな!!」
ゼウスは、稲妻で、いとこの二人を焼き殺しました。
「おとうさん、どうかカストルを生き返らせて下さい。」
「カストルは人間の子で、お前は神の子だ。神の子は死なぬ。」
「そんな!僕も死なせて下さい!」
「では、お前達ふたりを、空の星にしてあげよう。そうすれば、ふたりいつも一緒にいられる」
こうして、ふたりは仲良く空に登りました。肩を組んでいるふたご座が、空に輝いているのが見えますね。
クイズに答えてミールやふたご座の写真はがきをもらおう!
正解者のうち抽選で10名に特製写真はがきを送ります。
ヒントは神話の中にあります。放送を聞いて答えればいいですね。
〆切は4月末日です。
では問題です。
A ピストル B パステル C カストル