1等星:1個=スピカ
6月2日午後8時の南から見上げた頭上の空のようすです。
おとめ座は春の星座です。この時期の夜、南の空に大きく横たわっています。
北斗七星の柄からたどると、うしかい座の1等星アルクトゥールスを経て、おとめ座の1等星スピカにたどりつきます。
これを春の大曲線と呼んでいます。
この日はスピカのそばに月があるので、探しやすいでしょう。
おとめ座はスピカのほかは暗い星ばかりでよくわかりません。
昔の人々はこれをどのようにして乙女の姿に見たのでしょう。
スピカから右上に7個の星がYの字をつくっているのが特徴的です。
なお、スピカとアルクトゥールスとしし座のデネボラを結ぶと春の大三角形です。
おとめ座には1等星スピカがあり、青白く輝いています。
また、おとめ座には有名な「おとめ座銀河団」があり、銀河系の外にある銀河がたくさん見えます。
図の小さなだ円形のものが銀河です。おとめ座の上にあるかみのけ座(図の青い破線より上)にも多いですね。
おとめ座には、Mナンバーがついた(つまり明るい)銀河だけで11個あります。
おとめ座のα星で、青白く、清楚な輝きをもっています。
日本では昔、「真珠星(しんじゅぼし)」と呼ばれたそうです。
スピカは「穂先」の意味で、おとめが持つ麦の穂先に輝いています。
日没直後にスピカが東からのぼってくるときが種まきの時期の目安となったので、農業の女神と結びついたのでしょう。
おとめ座とからす座の境界付近にあります。
形がメキシコの帽子ソンブレロに似ているので「ソンブレロ銀河」と呼ばれています。
うずまき型銀河で、6500万光年の距離にあります。
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豊穣の女神デメテルと、ゼウスの間には、美しい娘ペルセポネがいました。黄泉の国の王ハデスは、ペルセポネ
を妻に欲しくてたまりません。 「なあ、兄ゼウスよ、ペルセポネは美しい。私の后(きさき)にしたいが、どうだろう」 「う〜ん、黄泉の国の王の妻なら申し分ないが・・。母親のデメテルは、お前を嫌っておるからのう」 「そこを なんとかしてくれ。たのむよ、兄貴」 |
![]() | シシリア島のエンナの谷は泉や湖が点在し、白百合、ヒアシンス、あやめなどの美しい花が一年中咲き誇っていました。
ペルセポネは今日も、 「今日は、私が一番たくさん花を摘んだわ。さ、早く帰りましょう。あら、変わった水仙がある。」 金色に輝く水仙に手を伸ばすと・・突然大地が割れ、三頭の馬に引かせた馬車が現れました。 「さあ、ペルセポネ、私といっしょに黄泉の国へ行こう!」 王は、あっという間にペルセポネを抱きかかえると、そのまま走り去ってしまいました。 |
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「あ〜、私の可愛い娘、ペルセポネはどこ?どこなの?ペルセポネを探し行きましょう。穀物も、家畜たちも、ペルセ
ポネが見つかるまで、お世話はしません」 豊穣の女神が留守になったので、日照りや大雨の日が続き飢饉が起こり、神々へのご供物も不足していきました。 「これは困った!われ、ゼウスもこの飢饉はどうしようもない。これ、ハデスよ、ペルセポネを、デメテルに返してやって
くれ」 「仕方がない、よし、わかった。返してやろう」 ハデスは、ペルセポネを馬車に乗せ、地上に帰すとき、ザクロの実を渡しました。 「おいしいよ、たくさん食べるといい」 「はい、いただきます」 |
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馬車の中で、ペルセポネはザクロを4粒食べました。 実は、このザクロの実を食べてしまった者は、黄泉の国で暮さなければならない掟があったのです。 「おとうさま、おかあさま、知らずに4粒食べてしまいました。私は黄泉の国で暮さなくてはならないのですか?」 「ウーン、困った、その掟はわしでも変えられん。そうだ、せめて、4粒だから…1年のうち4ヶ月だけ黄泉の国に行けばす
むようにしてやろう」 「おお、いとしい娘ペルセポネよ、その4ヶ月、私は大地の世話をする元気はありません。エンナの洞窟に閉じ篭りま
しょう。」 こうして、一年中春だった大地に「冬」という季節が訪れるようになったのです。 |
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ヒントは神話の中にあります。放送を聞いて答えてください。
〆切は6月末日です。
では問題です。
A デメキン B デメテル C テルテル