ルーリン(Lulin)彗星のページ


2009.2.8作成 2009.2.23更新

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Lulin彗星の画像をアップしました。画像をクリックすると、大きくなります。


この彗星は台湾のルーリン(鹿林)天文台で2007年7月に発見されたものです。

地球とは逆回りに回っていて,2月24日に地球に接近してすれちがいます。

そのときは近づいて明るくなりますが,猛スピードですれちがうため,すぐに遠ざかります。

2月下旬は太陽と反対方向に見えるため,ほぼ一晩中見えます。

2月1日から50日間の1日ごとの位置を以下に表示します。




この彗星の特徴としては以下の3つです。

1.逆回りである

2.地球に最接近したときには,一晩中見える

3.尾が正反対に2つ見える(その状態は最接近前でした)


2月7日夜
館山へ行ったら巻層雲がかかっていたので鴨川まで北上,明けてくるまでにやっと撮影できました。
彗星は尾が向こう側にのびていて、イオンの尾が右に、ちりの尾が左に見えます。

そのため、2つの尾が反対側に伸びているように見えます。

太陽は左側にあるので、見かけ上太陽の方に尾が伸びているように見えるわけです。

このような尾を「アンチテイル」と呼んでいます。

2月8日午前5時12〜20分

撮影地:安房鴨川

望遠鏡:タカハシε160(焦点距離530mm)

カメラ:CanonEOSdigitalX2をISO1600に設定

赤道儀:タカハシEM-200

10分間に撮影した3コマを合成


 
2月17日夜

曇っていたのであきらめていたら,23時半に快晴であることに気づいたので,

急遽荷物をまとめて出発しました。目的地は近場の九十九里浜です。

一時間ほどで到着,すぐに望遠鏡をセットし,20分後には撮り始めました。

今日はアンチテイルのちりの尾の方がよく目立ちました。

 
2月18日午前1時31分 2月18日午前1時22〜37分

撮影地:一宮

望遠鏡:タカハシε160(焦点距離530mm)

カメラ:CanonEOSdigitalX2をISO1600に設定

赤道儀:タカハシEM-200

(左)1コマ  (右)15分間に撮影した4コマを合成


2月20日夜

こんどうくんと,他校の先生と出かけようと計画していたので夜10時過ぎに出発しました。

が,千葉あたりで雨になり,衛星画像を見たら寒冷前線に並行した雲がかかっています。

北の方が早く抜けると判断して九十九里の北の方へ行きましたが,まだ曇りでした。

しかたがないので南下して1時頃一宮まで行ったところで晴れ間に遭遇し,撮影できました。

太陽の向きに伸びたちりの尾がよく見えた一方,ガスの尾は向こう側になったためかよくわかりませんでした。

2月21日午前3時41分

撮影地:一宮

望遠鏡:タカハシε160(焦点距離530mm)

カメラ:CanonEOSdigitalX2をISO1600に設定

赤道儀:タカハシEM-200

8分間に撮影した3コマを合成


ビデオ
写真画像と,Neptune100(モノクロCCD)によるムービーをつくりました。

WMV形式ファイル(51秒・4.3MB)

mpeg4形式ファイル(51秒・13MB)
 


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