部分月食生中継のページ[LIVE Partial Lunar Eclipse]


2001.7.4作成

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生中継は終了しました。


部分月食生中継

最終画像
なんとか最後までできてよかったです。

全画像を下のリンクで見に行けます。


全画像表示(all pictures)


部分月食とは?

部分月食
月は地球のまわりを約1ヶ月で一周しています。
そのため29.5日ごとに対等の反対側にきて満月となります。
月の軌道面は地球が太陽の周りをまわる軌道面(黄道面)に対して5度ほど傾斜しているので、満月といっても必ず太陽と月が正反対の位置にくるわけではありません。
そのようなチャンスは軌道面の交線付近に地球がきたときに満月になる、年2回くらいしかありません。
今回は今年1月9日の皆既月食から半年後になって、チャンスがめぐってきた月食ということです。

月食のデータ

欠け始め start    22:35
食の最大 maximum 23:55
欠け終わり end   1:16

欠ける時刻や欠け方は全国どこで見ても同じです。
よく見ると月に映る地球の影はあまりはっきりとした輪郭を持っていません。
これは地球に大気があって、そこを通った光が屈折して影の部分にもまわりこむためです。

中継の舞台裏

月と望遠鏡
左は月と望遠鏡を一緒にとったところです。
夜でまっくらなので赤外線画像です。見づらくてすみません。

とにかくドタバタして忙しかったです。
中継の舞台裏は次のようでした。

ベランダに望遠鏡を据えて、望遠レンズに冷却CCDカメラを接続します。

ノーパソ
それをノートパソコンでコントロールして撮影します。

月が相手ですので明るいため、露出は0.3秒で終わりました。

ただ、雲がかかっては消え、薄雲がかかったこともあり、露出を何秒にするかは毎回考えねばなりませんでした。

CCD
これが冷却CCDに望遠レンズをつけたものです。

従来はフィルムを使用するカメラやビデオカメラで撮影していましたが、パソコンで処理できるのでこちらの方が便利です。

感度が高くて、星雲なども写すことができます。

機材
CCDは自動車用のバッテリー(右)で駆動し、コントローラ(左)で制御します。

コントローラからノートパソコンへと信号が流れます。

画像をノートパソコンで保存したあと、ネットワーク経由で自分の部屋のデスクトップパソコンへ送ります。


デスクトップ
デスクトップパソコンで、画像処理をして見やすくします。

さらにweb用に画像を小さく加工します。

そしてISDN回線でサーバーへ転送していっちょうあがりです。


大変だったのは、露出時間がバラバラなので画像処理も毎回異なり、時間がなかったことです。

毎回処理が終わると次の撮影時刻になってしまって、10分ごとの撮影ではギリギリまにあってた感じでした。

10分ごとにベランダと自分の部屋の往復をしてました。

次はもっとラクにやりたいものです。

よかったらみなさんの感想をメールでお聞かせください。はげみと参考にさせていただきます。

次回は8月16日の木星食で!



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