火星の大接近のページ


2003.9.9 作成 / 10.16 更新

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火星の大接近について

軌道
火星は太陽のまわりを1.88年でまわり、地球は太陽のまわりを1年でまわります。

そのため、地球は火星を約2年2ヶ月ごとに追い越し、そのとき接近します。

ただし、火星の軌道はつぶれた楕円軌道で、太陽との距離が大きく変化しますので、

軌道上のどこで地球に近づくかによって、接近したときの距離も大きく変化します。

最も近づく時を「大接近」、最も接近距離が大きい時を「小接近」といいます。

大接近は約15年ごとに起きますが、今回のはその中でもかなり近いものです。

計算上、今回程度の接近は、5万7千年前までさかのぼらないとなかったそうです。



火星の見え方

火星が地球に接近しているときは、太陽の反対側に見えます。

そのため、見える方向は満月と同じことになります。

つまり、日没とほぼ同時に東の空に昇り、真夜中に南中し、日の出のときに西へ沈みます。

9月9日には、満月直前の月と並んで見えました。

下図は9月10日(水)の20:30のものです。

見え方

観測

なま
口径20cmの反射望遠鏡に、WEBカメラをつけて撮影してみました。

1コマのみの撮影では、よくわかりません。



火星 火星

ビデオ画像のフレーム300枚程度を合成してみました。

右の絵は当日の火星の模様をしめしています。

太陽湖が正面に来ています。すぐ右上にマリネリス峡谷も見えます。

画像処理をもっとうまくすればまだまだ細部が出そうです。


火星 火星

ということで、2000枚程度を合成したものです。

左が合成しただけの画像で、右がwavelet変換して色調整したものです。

変換によって劇的な効果が現れていることがわかります。



もとのビデオ画像をごらんになるにはこちら(AVI形式動画:9.4MB・30秒)です。

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