2002.6.9 作成
6月11日早朝、全国的に部分日食があります。
日食は、太陽が月によって隠される現象で、めったに起こらない珍しい現象です。
ただし、めったに起こらないというのは、同じ場所での話であって、地球のどこかで年に1〜2回は起きています。
要するに月の影が地球に落ちるわけで、その影の中に入った人だけが日食を見られます。
日食には皆既(かいき)日食、金環日食、部分日食の3種類があります。
皆既日食は月の方が太陽よりも大きく見えているとき、太陽が完全におおわれるときに見えます。
そのとき、昼間なのにあたりは夜のように暗くなり、星も見えます。
金環日食は太陽の方が月よりも大きく見えるために、月のまわりに太陽がはみ出して見えます。
部分日食は、太陽と月が完全には重ならないときに見えます。
今回の日食は、早朝の東の空で見られます。
日本全国で見られ、3割ないし4割程度欠けて見えます。
始まりや終わりの時刻は場所によって異なり、主として西の方が早くなります。
左の図は東京でのようすです。
太陽は右から欠けてゆき、月は下にぬけます。
東京では始まりが6:42、最大が7:40、終わりは8:45です。
東京での最大時は直径の45.5%欠けます。
なお、テニアン島では金環食が見られます。残念ながら行けませんが・・・
望遠鏡や双眼鏡ではもちろん、肉眼でも太陽をじかに見続けると目をいためます。
テレホンカードの穴などを利用して白い紙に太陽を投影すると形がわかります。
紙に針で穴をあけて絵を描いてみても面白いでしょう。
大きな木の影を観察すると、木漏れ日が丸い形になっていますが、これも太陽の形です。
日食のときには全部欠けた形になるので、あらかじめ見やすいところを探しておきましょう。
地面が平らで色が単調なところがいいですね。
残念ながら、曇ったので見られませんでした。